1・2年生が過ごす日吉キャンパスにおける法学部教育のまとめ役である日吉主任の鈴木透です。
大学に入るには、いずれかの学部を選ばねばなりませんね。でも、それは、どこかのドアから入ったら、その部屋に閉じこもっていなければならないということではありません。そもそも学問分野の区分は、合理的に説明できるよう、現実の一部を便宜的に切り取っているだけ。学問も、それが対象とする現実世界も、絶対的な境界線などなく、本来はシームレスな連続体です。だから、法学部のドアを開けようとしているみなさん、ドアの向こう側は密閉された部屋ではなくて、壁も敷居もない、無限に広がっている世界なのです。
でも、それは、広大な海にこぎ出すようなもの。私たちの仕事は、みなさんのナビゲーターとなり、これからの航海に必要な装備の調達をお手伝いすることです。
法学部の自慢は、多様なナビゲーターと豊富な装備品。そもそも、法律や政治は、それ自体で完結している世界ではありません。環境汚染を規制しようとしたら、理系の知識が必要ですし、外交に関わろうとすれば、当事国の社会・経済・文化・歴史などに対する幅広い知見が求められるでしょう。法律や政治の分野で活躍したければ、別の領域へと越境していくことが実は不可避なのです。そして、他の領域と接続可能な自分なりのインターフェイスを装備することで、みなさんが個性的な人材へと成長できる可能性は高まります。
法学部のカリキュラムにおいて、法律学・政治学のみならず、人文科学や自然科学、多様な語種を擁する外国語教育なども重視されているのは、このためです。現に、学びの醍醐味の一つは、今まで無関係だと思っていた事象間に意外なつながりが発見できたとき。こんなところでつながっていたのか!という発見の喜びは、多様な世界に越境する冒険をした人だけが味わえる特権です。
法学部では、法律や政治を学びながらどんな世界と自分をリンクできるのか、このホームページではそのごく一部しか紹介できません。残りは入学後のお楽しみ。みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
