本法学部ないし関連学術組織が刊行する刊行物を紹介します。
「法学研究」は、法律・政治・社会の領域についての大学紀要であり、本法学部・大学院法学研究科に所属する教員をはじめ、慶應法学会に所属する研究者の研究成果の発表媒体となっています。論説のほか、判例研究や、本法学研究科に提出された学位請求論文の審査報告なども掲載されています。創刊は1922(大正11)年、わが国でも屈指の歴史をもつ大学紀要であり、創刊以来毎年、12回の発行が続けられています。編集・発行は、慶應義塾大学法学研究会が担っています。
なお、人文・自然科学を専門とする法学部教員の研究成果を修正した法学研究別冊『教養論叢』も年1回刊行されています。
慶應義塾大学法学研究会では、学問的価値の高い研究成果でありながら、一書にまとめ出版する機会を得られていないものについて、これを世に知らしめ学問の発展に寄与するべく、『法学研究会叢書』を発刊してきました。1959(昭和34)年の創刊以来、現在までに出版されたものは、別冊を合わせて110冊を超えています。
「法学政治学論究」は、1989年6月に創刊された、法律学、政治学そして社会学を対象とする学術誌です。その特徴は、査読論文を掲載すること、刊行は年に4回あること、原則として学士号を有し研究に従事する者に投稿資格が認められること、にあります。
本誌への投稿者としては、まず本法学研究科在籍者を想定していますが、投稿規程にはそのような限定はなく、学士号を有し研究に従事する者に投稿資格を認めており、広く若手研究者が切磋琢磨する場となるべく、刊行が続けられています。
「大学院論文集」は、年1回刊行される、本法学研究科に在籍している大学院生の研究成果を収録した大学紀要です。後期博士課程の大学院生の研究発表は、上に掲げた「法学政治学論究」において行われることが多くなっていますが、「大学院論文集」は、主として修士課程における研究成果を発表する場となっています。