法学部長 法学部教授

堤林 剣


個性を磨き、 ひとびとや社会と繋がる喜びを知るために


 ようこそ慶應義塾大学法学部のホームページへ。学部長の堤林です。

 慶應義塾大学法学部には、多様な個性からなる小宇宙がたくさん、モザイクのように結集しています。ご覧のとおりここでは、大学でともに学ぶ教員と学生はもちろん、社会で大活躍されている卒業生の方々からも法学部の魅力を語る声を集め、そこから開ける世界へとみなさんをいざなっています。

 これは単に「法学部のススメ」ではありません。わたしたちが目指しているのはまさしく「個性のススメ」であり、それぞれが小宇宙として思いっきり輝けるようなプラットフォームを整えることです。そして大学の内外を問わず、みなさんがひとたび法学部に身を置いた仲間として互いに繋がり、社会や世界ーつまり大きな宇宙をよくしよう、自分にとってもみんなにとっても大切なものを守っていこう、と日々尽力する起点となることです。ここに集められた小宇宙を覗けば、それぞれが実学の精神や学問を通じて、より大きな宇宙へと働きかけている姿が垣間見えると思います。

 今日の世界には深刻な問題が山積しています。パンデミック、環境破壊、貧困、社会的分断、エネルギー問題、食糧問題、地域紛争ーこうしたグローバルにしてローカルな危機を回避し、みんなが充実した生を営み、フェアと思えるような世界を実現するにはどうすればよいのか。もちろん、問題解決には世界中のひとびとの協力が必要不可欠です。けれども、ローカルな次元から繋がって、その輪を広げていくというアプローチが不要となることは決してありません。

 慶應義塾大学はそのような活動を育む一つの拠点です。大宇宙が小宇宙を包摂するように、グローバルにはローカルが含まれ、世界や社会は個人の活動によって成り立っています。そして法学部では、社会と個人との結びつき、構造そのものを見つめる学問を学ぶことができるのです。慶應義塾の理念として福澤諭吉の掲げた「気品の泉源、智徳の模範」は、まさに社会のなかに生きて働く個人の理想像を謳ったものともいえます。

 みなさん、学問を通じて個性を磨き、ひとびとや社会と繋がる喜びを知るために、法学部で勉強してみませんか。

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