2009年9月のニュース

ケルン大学クラウス・シュテルン教授に名誉博士号

2009年9月28日 15:18
法学部からの名誉博士学位の推挙を受けて、9月24日、三田キャンパス北館ホールにて、ドイツ連邦共和国ケルン大学教授クラウス・シュテルン氏に対する慶應義塾大学名誉博士(法学)称号授与式が行われました。

クラウス・シュテルン教授の研究業績は、憲法、メディア法、地方自治法からヨーロッパ法に及ぶものですが、特筆すべきは同教授のライフワークでもある大著『ドイツ連邦共和国国法学(Das Staatsrecht der Bundesrepublik Deutschland)』であり、現在まですでに六冊が刊行されています。我が国の憲法学にも多大な影響を与えてきたシュテルン教授はまた、国際的な学術交流にも積極的に取り組んできました。故田口精一慶應義塾大学名誉教授が中心となって1987年の初来日が実現して以来、シュテルン教授は慶應義塾大学をはじめ、日独の学術交流に力を尽くされてきました。こうしたシュテルン教授の卓越した学術的功績と日本との学術交流に対する多大な功績、また慶應義塾大学とケルン大学との間の多年の学術交流に対する貢献に鑑み、今回、慶應義塾大学名誉博士(法学)の学位が授与されたのです。

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シュテルン教授への推薦文を朗読する
国分良成法学部長
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シュテルン教授に名誉学位記を授与する
清家篤塾長
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すべて日本語で挨拶と感謝の言葉を朗読された
シュテルン名誉博士

式典の後、同会場にて、小山剛法学部教授の司会・通訳のもと、シュテルン教授により「憲法と文化国家--憲法学的および憲法政策的スケッチ(Verfassung und Kulturstaatlichkeit: Eine verfassungsrechtliche und verfassungspolitische Skizze)」と題した講演が行われました。多くの法学部教員、塾生、慶應義塾関係者、その他の参加者が熱心に聴講しました。

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EU条約ではすでに151条において詳細な文化条項が盛り込まれているが、ドイツ憲法においても「国家は文化を保護し、促進する」という文化国家条項を盛り込み、それを国家の重要な任務とすることが必要だと語るシュテルン教授

撮影:石戸 晋
関連記事:慶應義塾公式ウエッブページ

教員公募:生物学(助教・有期)

2009年9月 9日 15:20

慶應義塾大学法学部生物学教室では教員(助教・有期)を1名、公募いたします。


詳細は公募ページをご覧ください。

応募締め切りは2009年 10月30日(必着)です。

塾内高校向けオープンキャンパス開催

2009年9月 3日 13:00
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台風11号が接近しつつあるなかの8月30日(日曜日)、法学部としては初めての試みとなる塾内校進学者向けのオープンキャンパスが三田キャンパス・西校舎ホールで開催されました。
当日は塾内高校出身の法学部OB、OGをゲストにお招きして、進むべき学部をどう選ぶか思案中の後輩たちの参考になる貴重なお話をうかがうことができました。

kokubun1.jpg国分良成 法学部長からのメッセージ

世界の有名大学の中で唯一、慶應だけが持つのが一貫教育というあり方。受験勉強を強いられていない塾内高の皆さんは、ちょっと調べればいつでも得ることのできる「知識」以上に重要な、「考える」ということの意義を改めて見直してください。それが「知恵」というものです。その知恵を様々な形で育くむ場を提供しようとしているのが私たちの法学部です。

政治学科

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データを示しながら女性の社会参画の「希望」と「現実」のギャップを指摘し、男女共同参画社会のあるべき姿を示す矢島洋子氏(女子高出身)の話に、女子高生だけでなく男子高生も熱心に聞き入る。
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大学時代に身につけた「大所高所の見方、論理的思考力、知的関心」と実社会に出てからの「現場感覚」などの経験を、単にプラスするだけでなく、ときには引いたり、割ったり、かけたりすることで今の自分があると語る木下康光氏(塾高出身)。途上国開発援助に情熱を燃やす。
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政治学科で学んだ「現実の世界」と、社会や現実は本当はこうあって欲しいという作家の想像を形にした漫画という「理想の世界」の橋渡しをするのが雑誌編集者と語る大場渉氏(塾高出身)。高校時代はホテルマンになりたかったと明かす。

法律学科

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裁判官という「堅苦しい職業」とは思えないチャーミングで分かりやすい語り口に聴衆の高校生たちからも思わず「かわいい!」との声が。何か人の悩みを解決する仕事がしたかったと語る真野さやか氏(女子高出身)。
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検事という職業柄、やはりキムタクの『HERO』は気になって見ていたという大竹依里子氏(女子高出身)。被害者の心情を代弁しつつ、同時に被疑者の更生も考える責任ある仕事にやりがいを感じている。
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弁護士という仕事の実際について解説しつつ、その難しさとやりがい、そこへたどり着くまでの様々な苦労とそのなかでの楽しさを語る大西雄太氏(塾高出身)は塾高時代は生徒会長も務めた。



今でこそ国際派弁護士として活躍する舘野智洋氏(志木高出身)だが、塾内進学で「受験生」生活は久しぶりだったので、試験に失敗したときは辛かったとの本音も。だからこそ困っている人、弱者の味方になれるのでしょう。

*当日は多数の塾内高校生の皆さん、先生方にもご参加いただきました。皆さん方からいただいたご質問やご意見は整理して、近いうちにこのウエッブ上でお答えさせていただきます。

撮影: 萩原 能久