政治学専攻

概要と特色

 政治学専攻では,政治思想論,政治・社会論,日本政治論,地域研究・比較政治論,国際政治論をカバーしています。教員は原則としてこれら5部門のいずれかに属し,自分の専門分野を中心として特殊研究と特殊演習を主に開講しています。それぞれの領域において,これまでの研究を継承・発展させるとともに,新しい研究対象の開拓にも取り組んでいます。今後の政治学研究においては,アジアがますます発展するにつれて,日本発の政治学の理論が,国境と地域を越えて普遍性を持ち得るかどうかが問われています。また,理論,思想,歴史の研究を基礎としつつ,現実との緊張関係を維持し続けるためにも,政策指向性の高い研究にも取り組んでいます。

 修士課程において,政治学専攻では同専攻に設置された授業科目の内から24単位以上を含めて30単位以上(半期2単位)を履修しなければなりません。
 また,平成21(2009)年度から専修コース(公共政策,ジャーナリズム)が設置されております。公共政策専修コースは,「政治」に強い公務員・政策専門家を,ジャーナリズム専修コースは,同様に,「政治」に強いジャーナリストの養成を目的としております。専修コースはそれぞれ,公務員・政策専門家,ジャーナリストを志望する学生と2年以上の社会人経験を有する大学既卒者,および留学生を対象としています。専修コースでは,2年間で所定の要件を満たせば,公共政策,ジャーナリズム専修コースでは修士(公共政策又はジャーナリズム)の学位を授与します。

指導方針と育成する人材像

 政治学専攻では,それぞれの専門領域における研究者を育てることとあわせて,実社会の問題発見と解決能力を備えた人材を育成します。そのためには,理論,思想,歴史などの基礎を学ぶことが重要です。その上で,絶えず変化しつつある現実との緊張関係を常に意識しながら,政策研究の方法論を学ぶことも求められます。
 また,研究とは基本的に個人の分析の積み上げですが,研究対象がますます複雑化し,膨大な情報が溢れる今日においては,政治学研究者の共同の作業が不可欠となってきています。

 政治学専攻の設置科目の多くは,特殊研究と特殊演習です。前者は,ひとりの教員による,特定の専門領域をめぐる少人数での演習です。隣接の専門領域に属する学生も参加しますので,幅広い観点からの専門的知識の修得が可能となります。後者は,教員の指導下に登録されている学生を中心とした科目で,各自の研究の進捗状況に応じた指導が実施され,専門を同じくする学生同士が,指導教授の下で切磋琢磨する場です。
 他方,複数教員による合同演習や,領域横断的なテーマを追求するプロジェクト科目が設置されています。そして年2回,民事・公法学専攻とともに合同論文指導発表会が開催され,後期博士課程の在籍者がその研究成果を発表します。同発表会では毎回,報告者を囲んで院生諸君と教員の垣根を越えたアカデミックな質疑応答がおこなわれています。これらの科目や発表会は,専門を異にする多くの院生諸君が参加するために政治学さらには社会科学に関する全般的な学問の視角が磨かれるとともに,各自の専門領域を相対的かつ総合的に捉え直す機会が得られます。

教員紹介

http://grad.admissions.keio.ac.jp/hou-fm.html

研究・教育の最先端より