政治学科

政治学科のゼミ

大久保健晴研究会【東洋政治思想史・比較政治思想】

大久保健晴研究会【東洋政治思想史・比較政治思想】

私たちが生きている東アジア世界は、これまでどのように形作られ、いかなる未来へ進もうとしているのか。私たちの研究会では、西洋世界との文化接触に注目しながら、近代東アジアの成り立ちについて検討しています。現在、東アジア情勢は、時に緊迫した事態に直面するなど、先行き不透明な展開を見せています。これらの問題の本質を理解するためには、今一度、歴史を遡り、近世・近代東アジアの政治思想や外交について、学問的に解明する必要があります。ゼミでは、文献の輪読とともに、グループワークやディベートなどを通じて、自らが生きている社会のあり方について、自分の頭で考え、自らの言葉で語り、周りの人々を説得できる力を養います。それこそが、今後、社会に出て様々な分野で活躍する皆さんが、最も求められているスキルでもあるのです。

小林良彰研究会【現代政治分析・政治過程論】

小林良彰研究会【現代政治分析・政治過程論】

私たちの研究会では、まずより良い社会とは何かを考え、次に現実の政治社会をデータに基づいて分析し、現在の社会や制度をどのようにしたら「自分の理想とする社会」に近づけることができるかという制度改革の提言を行っています。そこで求められるものは、ゼミの学生一人一人の理念や価値観を尊重することです。このため、研究テーマの選択は各学生の希望を尊重しながら決めるので、公共政策、財政、社会保障、福祉、地方自治、政治参加、選挙制度、ODA政策、子育て支援、安全保障、国際支援など、その分野は多岐に渡っています。またゼミ以外にも、体育会やクラブで中心的な役割を担う人、国家公務員総合職や自治体上級職、弁護士、公認会計士、ジャーナリストを目指して勉強している人などが所属しており、皆が充実した学生生活を送っています。

笠原英彦研究会【日本政治史】



私の担当するゼミでは、日本の政治を歴史的・理論的視点から研究しています。日本の政治はいま、対外的にはグローバル化の波、国内的には少子高齢化の進行という二つの大きな動きに直面しています。そこでゼミでは、外交・安全保障、通商の分野や医療、介護など社会保障の分野の諸課題に取り組んでいます。ゼミにおいては、学生諸君が話し合いで共同研究のテーマを決定し、主体的に研究を進めています。テーマに関連する文献を輪読し、熱心に討論を重ねることでしだいに理解が深まり、資料やデータを集積して仮説を実証してゆきます。そうした過程で、学生諸君は思考力や分析力を養い研究の面白さや奥深さを実感し、それが充実感や大きな自信につながっていきます。ぜひ皆さんにも、そうしたゼミならではの醍醐味を味わってほしいと思います。

田上雅徳研究会【西欧政治思想史】

田上雅徳研究会【西欧政治思想史】

政治に関してまず間違いなくいえるのは、その舞台が「この世」だ、ということです。だとすれば、「この世」以外のものを大事にする人間の営みと照らし合わせることで、「この世」にかかわる(はずの)政治の特徴を浮かび上がらせることができるかもしれません。こうした期待のもとに、私たちの研究会では宗教に注目しながら、欧米において人びとが政治をどう意識してきたのか考えています。「そんなこと、何の役に立つのか」と思われるでしょう。けれども、世界には多くの宗教があり、しかもそれを真摯に信じている少なからぬ人びとが今日も、ビジネスや学問そして政治の世界の第一線で活躍しています。そんな彼ら彼女らとコミュニケーションを取りながら、協力関係を築いていく。そのための基礎トレーニングに、このゼミでの学習はなるはずです。

玉井清研究会【近代日本政治史】

玉井清研究会【近代日本政治史】

明治、大正、昭和の政治史を、外交、行政、思想、文化、経済、メディア等から多角的に研究。3年生は、近代日本の政治外交上の事件を、同時代のメディアがどのように報道したか分析するプロジェクトを立ち上げ、その成果は、毎年大学祭に公刊(既刊18巻)、国内の有力大学はもとより、ハーバードやコロンビア大学等、海外の有力大学や研究機関の図書館に所蔵され、内外の研究者の利用に供されています。4年生は、各自の関心に基づいた卒論研究。日本政治への多角的アプローチは、パナマ、相撲、宝塚、自動車、船、英語、ガス等が、各々キーワードになる卒論を生み出しています。過去の歴史を知らずに現在を生き、未来を考えることは、地図を持たずに未開の地へ冒険に出るような行為、ゼミでは、危険回避と未来への旅に役立つ地図づくりを目指します。

小嶋華津子研究会【現代中国政治】

小嶋華津子研究会【現代中国政治】

私の研究会は、現代中国の政治・外交を学んでいます。一つの国や地域を理解するのは、簡単なことではありません。とくに中国の場合、メディアは厳しい言論統制の下に置かれ、国を動かす巨大組織―中国共産党の指導系統も、断片的な情報から類推するよりほかありません。巷のイメージ論とは一線を画し、問題の構造を把握するには、メディア報道の行間を読みとく読解力、現地の人々との交流や実地調査をつうじて現場の感覚をとらえる感受性、公式見解に縛られない自由な発想で歴史を再編していく発想力が求められます。それは、実に緊張感に満ちた、わくわくする作業です。研究会の活動をとおして、その知的作業のおもしろさを感じるとともに、自らをとりまく権力構造を見据え、問題の本質に迫る自律的思考力を養っていただけたらと願っています。

井上一明研究会【現代アフリカ政治論・アフリカ現代史】

井上一明研究会【現代アフリカ政治論・アフリカ現代史】

政治学科に設置されたアメリカ、ロシア、中国、ラテンアメリカ、中東、韓国・朝鮮、そして東南アジアなどの地域研究の研究会のなかで私たちの研究会は、アフリカを研究しています。アフリカと一口で言っても現在この大陸には54カ国もの国が存在し、2000から3000の言葉がここに暮らす人々のあいだで話されていることからも分かるように、とても多様性に富んだ大陸です。その一方で、そこに暮らす人々に生活苦をもたらす紛争、そして貧困などが広く見られる地域でもあります。なぜそのような事態が起こるのでしょうか。そして私たちはこうした状況に置かれた人々から何を学び、また何をすることができるのでしょうか。私たちの研究会は、こうした問題を自分たちなりに考え、そして自分たちなりの解答や解決策を一緒に考えてみよう、という研究会です。

宮岡勲研究会【国際政治理論・安全保障研究】

宮岡勲研究会【国際政治理論・安全保障研究】

本研究会は国際政治理論を使って安全保障問題を研究しています。理論と書くと、現実を無視した難解な知識と格闘するゼミあるいは数学的・統計的手法を学ぶゼミと誤解されるかもしれません。ここでいう理論とは、個々の現象の原因と結果を概念的に記述し、その因果関係を法則的に説明する体系的な知識のことです。難しいことのようですが、実は、私たちは日常生活でも、例えば「X社長は権力闘争の結果、解任された」などと理論的な思考をしているのです。本研究会では、多様な理論の習得と事例での検証により、国際関係のような抽象的な事象であっても論理的かつ多角的に考察できる能力を高めることを目指しています。また、少人数の学生と教員との相互作用を通じて、コミュニケーション能力、批判的思考力、問題解決能力といった社会人基礎力を育むことも重視しています。

澤井敦研究会 【現代社会理論】

澤井敦研究会 【現代社会理論】

政治学科では、政治学に隣接・関連する幅広い研究分野を対象とする研究会が活動しています。社会学・メディア論を扱う研究会も複数存在していますが、その中でも特に私たちの研究会は、「現代社会理論」あるいは社会学の基礎理論について学んでいます。ただ、とはいえ、本研究会が目標としているのは、社会学・現代社会理論を基盤としつつも、むしろ参加者各自が、自分が一番論じてみたいと思う現代社会の動向をテーマとして、自身の学業の集大成と言えるような、充実した卒業論文を仕上げることです。各自のテーマは、家族、コミュニケーション、文化、宗教、格差など様々ですが、多様なテーマを論じる各々が、討論しつつせめぎあいながら、これこそ自分のものといえる議論を鍛えあげていくこと、いわば「論文のなかで自分を立ち上げていくこと」が、研究会の目標です。

細谷雄一研究会【西洋外交史・国際政治学】

細谷雄一研究会【西洋外交史・国際政治学】

ヨーロッパの外交史や国際政治を学ぶこのゼミでは、歴史と現在を結びつけ、またヨーロッパと世界を結びつけることで、変転する国際政治をより深く洞察することを目指しています。外交史の魅力とは、人間が苦悩と模索の中で決断を行うその瞬間を追体験できること、そして時間と空間を越えて巨大な国際政治の全体を見渡せることだと思います。その上で何よりも大切に感じていることは、学問を楽しむということ、そしてそれを通じて成長することです。成長できない楽しみは刹那的で、楽しみのない成長は持続しません。ゼミの2年間では、多くの魅力的な外交史や国際政治学に関する本を読み、それを材料にディスカッションを行います。勉強があまり面白くないと感じている皆さん、自らの視野をさらに広げて新しい知的な喜びを見つけませんか?

高橋伸夫研究会【現代中国政治史】

高橋伸夫研究会【現代中国政治史】

私たちの研究会では、20世紀中国の政治史を研究しています。政治史とはいっても、革命や戦争といった「華々しい」事件だけを取り上げるのではありません。それらの目立った事件を経ても執拗に持続する諸傾向にも目を向けるようにしています。それは結局、「中国的なるもの」の探求へと私たちを向かわせます。
研究会にはしばしば中国からの訪問研究者に参加してもらっています。それによって、私たちが行う外側からの観察を、内側にいる人々の経験や感覚とつき合わせて、より多面的でニュアンスに富んだものにすることができると考えるからです。中国と付き合う機会がさまざまな場面で増えつつある今日、この大国と向き合っても、冷静に、臆することなく、そしてお互いの利益となる点を求めて対話し続けることができる人材を多く育てることが目標です。

大山耕輔研究会【行政学・政策研究・ガバナンス論】

大山耕輔研究会【行政学・政策研究・ガバナンス論】

当研究会は行政学を研究しています。行政は、税金から始まって許認可や公共サービスに至るまで、私たちの生活に身近にかかわっています。こうした行政を、行政学はどう理解してきたのでしょうか。途上国の行政では国家の視点が強調されますが、先進国の行政では市民の視点が重要になります。行政主導でなく政治主導が主張されるようになり、民主主義や政府の質の向上が課題になってくるわけです。
2年間を通じて行政学についての卒業論文を完成させます。3年生では、行政学の文献を輪読しますが、三田祭での論文発表をめざして共同研究も行います。4年生では、中間報告を繰り返しながら、よい卒論に仕上げてゆきます。
公共的な問題解決のために論理的に思考し行動できる独立自尊のよい市民が、当研究会の目標とする人間像です。

萩原能久研究会【政治哲学・現代政治理論・平和研究】

萩原能久研究会【政治哲学・現代政治理論・平和研究】

政治思想をメインの研究対象としたゼミですが、卒論にはむしろ 個々の学生が、こだわりを持っているテーマを選んで欲しいので個人の研究対象は限定していません。音楽でも、スポーツでも結構です。他のゼミと異なる特色は3年生と4年生のみならず院生や教員も一緒に、週に1冊のペースで専門書を読破し、3〜4時間の討論を繰り返す点でしょう。課題図書は一人でチャレンジしようとしたら途中で断念してしまうような難解なものばかりです。
夏合宿は沖縄で行い、戦争の傷跡と基地問題を肌で体感してもらいます。

塩原良和研究会【社会学・国際社会学】

塩原良和研究会【社会学・国際社会学】

社会学・社会変動論(国際社会学)を学ぶ学生が参加している研究会です。授業ではグローバル化に伴う社会・文化・自己の変容に関連する多くの文献を読み、自分の研究テーマを選んで2年間かけて卒業論文を執筆します。また、教室のなかで学んだ知識をもとに大学外で実践を行い、そこから得られた経験によって社会の変化に対する深い思考を得ることを目指します。学生たちは現在、東京近郊に住む外国につながる子どもたちとのつながりと対話のなかから日本社会における多文化共生(多文化主義)の可能性と課題を模索し、映像などのかたちでそれを広く伝えていく実践を行っています。

岡山裕研究会【アメリカ政治・政治史】

岡山裕研究会【アメリカ政治・政治史】

現代の内政を軸に、アメリカの政治や社会について理解を深め、アメリカ政治研究の特徴である理論的・実証的分析の基礎を身につけることを目指しています。最初は英語の論文を通読するのにも苦労しますが、じっくり読み、議論するなかで慣れてもらい、4年生は英語の資料を縦横に駆使して本格的な卒業論文を仕上げています。それによって、批判的に考え、調べ、議論し、書くという、専門化の進んだ今日の社会で必要となる知的技術を吸収してほしい、また何より自由に考えることを楽しめるようになってほしいと考えています。

赤木完爾研究会【現代国際政治・戦争史・安全保障研究】

赤木完爾研究会【現代国際政治・戦争史・安全保障研究】

現代の国際政治において最も深刻な安全保障問題の一つは大量破壊兵器の拡散です。核兵器に代表される大量破壊兵器を欲しがる国もあれば、必要を感じない国もあり、また一度持っても廃棄した国もあります。なぜこのように国によって態度が異なるのでしょうか。それを理解するにはそれぞれの国の安全に対する考え方や感じ方、それを生み出した歴史的経験や安全保障の国際環境を複眼的に考える必要があります。こうした問題を、少人数のゼミで様々な資料を読みながら、分析して議論します。そうした研究は大人数の講義ではできませんし、一人でもできません。ゼミの醍醐味は、問題意識を共有する仲間とともに取り組むことにあると思います。それは大学での学問的生活の中核となるでしょう。

粕谷祐子研究会【途上国比較政治】

粕谷祐子研究会【途上国比較政治】

当研究会は「途上国比較政治」のゼミです。これは、途上国に頻繁にみられる政治問題を、一般化可能な理論や枠組みを用いて分析しようとするもので、例えば、なぜ内戦がおこるのか、なぜ民主化するのか、といったような問題を、既存の理論に照らし合わせながら具体例を検討します。
ゼミでは、半年にわたって文献の輪読をおこなって途上国政治研究の主要テーマを把握した後、ゼミ生各自の選んだ研究課題に沿った研究プロジェクトを進めています。また三田祭では自主研究を発表すると同時に、フェアトレード(途上国との間で適正な価格のもとでおこなう貿易)商品を販売し、研究だけでなくモノを通じた途上国理解をもめざしています。

小川原正道研究会【日本政治思想史・日本政治運動史】

小川原正道研究会【日本政治思想史・日本政治運動史】

選挙による政権交代、地方分権、議院内閣制、言論の自由、品行の改善、教育振興......。私たちの耳に入るこうした政治的トピックスは、実は100年以上前、福沢諭吉が主張していました。その多くは当時、実現することはありませんでしたが、慶應義塾は犬養毅や尾崎行雄から小泉純一郎、小沢一郎まで、多くの政治家を輩出してきました。彼等は何を学び、何を求め、何を実現し、何を歴史に残してきたのか。当研究会では、福沢やその門下生などの政治思想・運動に焦点をあて、その実態や実績、可能性を追及しています。資料を集め、読み込み、整理し、発表し、討論し、論文にまとめていく。研究会での活動は、専門的な知識だけでなく、社会で求められるハイレベルの技能、そしてかけがえのない仲間との絆を深めていくプロセスです。