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慶應-ライシャワー共同研究プロジェクト「戦後日本の”かたち”」第1回イベント開催

 昨年、法学部とハーヴァード大学ライシャワー日本研究所の間で合意が結ばれ、今後3年間にわたり共同研究を行うことになりました。共同研究の名称は、慶應-ライシャワー共同研究プロジェクト「戦後日本の”かたち”」(Reischauer-Keio Joint Research Project, The “Constitution” of Postwar Japan)と言います。このプロジェクトはもともとライシャワー研究所に設置されていた「日本憲法改正リサーチプロジェクト」をベースにそのグローバルパートナーとして本法学部が加わる形で成立したものです。英文タイトルにはconstitutionとありますが、この言葉の原義は「かたち」「基本骨格」ですので、本プロジェクトでは広く戦後日本をかたちづくる重要問題を内外の研究者との学術交流を通じて明らかにすることを目的としております。

 その第1回のワークショップは、「歴史、歴史家、公的争点」と題して、2015年12月16日・17日の二日間にわたり、三田のG-SECラボで行われました。司会は、このプロジェクトの共同ディレクターを務めるHelen Hadacre教授(ハーヴァード大)と駒村圭吾教授(本学部)が担当し、清家塾長、岩谷学部長のご挨拶に続き、内外の他分野にわたる研究者が、個別報告(16日)、共同討議(17日)を行いました。個別報告では、公害・環境問題と市民運動、慰安婦問題や歴史認識問題、体制側からの立憲主義と民主主義の問題、等々が議論され、共同討議ではアメリカの歴史研究者が発した歴史修正主義に対するオープンレターの経緯・意義、研究者責任と社会的コミットメント、等々について議論がなされました。なお、本イベントと並行して、ハーヴァード大院生と法学部生がグループワークを行う学生セッションが行われ、英語による活発な討議がなされたことも付言しておきます。

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登壇した研究者(敬称略・順不同)

 Alexis Dudden(マサチューセッツ大学)

 Timothy George(ロード・アイランド大学)

 Helen Hardacre(ハーヴァード大学)

 Franziska Seraphim(ボストン・カレッジ)

 Makiko Ueda(ライシャワー研究所)

 駒村圭吾(慶應義塾大学)

 添谷芳秀(慶應義塾大学)

 堀川三郎(法政大学)

 松平徳仁(神奈川大学)

 三浦まり(上智大学)

 渡辺美奈(WAM)

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