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ライナー・フランク教授 学術講演会

2013年10月7日(月)、慶應義塾大学三田キャンパス北館会議室にて、「婚姻しなかった両親のためのドイツにおける新しい世話法」をテーマとして、ドイツ・フライブルク大学名誉教授のライナー・フランク氏による学術講演会が開催されました。

 


フランク氏は、フライブルグ大学法学部長、国際家族法学会会長、国際戸籍委員会(CIEC)会長、国際社会福祉事業(ISS)会長などの要職を歴任され、現在はフライブルグ大学名誉教授のほか、国際戸籍委員会名誉会長、ローマ法王代理人(欧州評議会<ストラスブール>)を務める、世界的にも著名な民法学者のお一人です。


ヨーロッパでは「婚外子」(婚姻していない親の子)の割合が増大しており、そのような親とくに父親の子の対する親権を法律上どうみるべきかが社会的に重要性を増しています。そうした状況にあって、ドイツでは、本2013年、婚姻関係にない父親の親権を強化する法律が新たに制定されました。


講演会では、このようなドイツの法事情のみならず、ヨーロッパにおける婚姻関係および親権のあり方の多様性をもふまえつつ、社会の変容と法の役割について、フランク教授から貴重なご教示をいただき、また教授を囲んで活発な意見交換、質疑応答が繰り広げられました。

 

(法学部 武川 幸嗣  田髙 寛貴)