法学部の国際交流

2017ブラジル法講演会の開催報告

 20171116日、サンパウロ州判事マルクス・オノデラ先生をお招きして、「事件管理・訴訟運営と司法アクセス-簡易裁判所、公共民事訴訟法と消費者保護法典、裁判外紛争解決手続(ADR)-」というタイトルで講演を行いました。

 岩谷十郎法学部長の開会挨拶に続いて行われた講演で、オノデラ判事は、ブラジルの特徴として、貧困層の司法アクセスの保障とともに、多様な紛争解決方法の保障の重要性を強調されました。ブラジルの司法アクセスの問題は、司法が行き届かないところへの対応だけではなく、ADRを含めて正しい紛争解決方法を提示し導くことが訴訟の減少につながるというお話でした。講演後に、法学部の工藤敏隆先生(民事訴訟法)と薮本将典先生(西洋法制史)とともに質疑応答を行いました。工藤先生から、日本の簡易裁判所との違い、ブラジルの制度をモデルにした日本の消費者裁判手続特例法との違い、民間ADRの可能性について質問がなされ、薮本先生からは、中世においても行き場のない紛争の駆け込み寺として教会裁判所が機能したことがあったが、歴史のサイクルの中で現代でも同様の現象を看取できるという指摘がなされました。

 当日は、ブラジル大使館よりリンコン・ベルナルデス・ジュニオル参事官が来塾され講演を聴講されました。会場(定員100名)は、多数の学生とともに、日本ブラジル法律・文化協会を通じた一般参加者で満席となり、ブラジル法の最前線に触れる貴重な機会となりました。

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